子供が熱性けいれんで入院した話
約5年ぶりにブログを更新します。
大学生の時は毎日必ず更新するぐらい熱心だったのに(当時はそもそもブログですらなかった。懐かしのテキストサイト)色々あって更新頻度がダダ下がり、性格上きっぱり閉鎖することもなく今に至ります。ちなみに18歳から28歳ぐらいまでのテキストサイトとブログの過去ログは色々あって吹っ飛びました。壊れたPCのハードディスク漁れば何らかのバックアップは出てくるのかもしれないけど、最近生前整理がマイブームになっているせいか執着する気にもなれなくて放置しています。なんで生前整理がマイブームになってるのか、についてはそのうち書きたいです。
1月末に息子が熱性けいれんで救急搬送され入院するという体験をしたので、その経緯をまとめます。
子供が熱性けいれんになったという方々がブログ等で発信していた経験談がとても参考になったので、私の体験が誰かの役に立つといいなあという気持ちで書きます。
前提
2017年10月に長男を出産しました。熱性けいれんを起こした時点で1歳3ヶ月です。
入院までの経緯
初めてのけいれん
1月下旬の日曜日、昼寝中の息子の体が熱いような気がして検温したところ、37.5℃。17時頃には38.5℃まで上昇。
そういえば昼におかゆを吐いてしまったけどあれは前兆だったのかな。とはいってもまあまあ元気に遊んでいるし水分も摂れているから明日病院に連れて行こう。インフルエンザじゃないといいなあ。小児科の待合室で他のヘビーな感染症もらってきちゃったらやだなあ。
と呑気に構え、いつもと同じぐらいの就寝時間に寝かしつけ。熱のせいかぐずぐずしてなかなか眠れない様子なのをなだめ、やっと寝付いた!と一息ついていたのですが。
22:00
突然の絶叫。
ぐっと上をにらみつけて白目になる息子。さらに、いつもとは明らかに違う様子でがくんがくんとけいれんし始めたのでした。
これは熱性けいれんかもしれない、と即座に考えた。というのも、友達から「子供が熱性けいれんを起こした」という体験談を聞き、ネットで関連記事を読み漁っていたことがあったのです。活字中毒はたまにこうして役に立つ。何の情報もなくいきなりこれを見たらパニックになるだろう、というぐらいインパクトのある光景でした。
感染予防のため別室で寝ようとしていたダンナが、いつもの夜泣きとは明らかに違う叫び声をきいて飛んできたので「時間を計って!」と指示を出し、平らな布団に寝かせてけいれんの様子を観察。同時並行で、横浜市から配布されていた小児救急ハンドブックをざっと眺め「けいれんが5分以上続いたら救急車」という記述を確認。「抱き起したりしなくていいの?」と言うダンナに、熱性けいれんっぽいので平らな場所に寝かせて触らないほうがよいらしいという旨を簡単に説明。早く落ち着いてくれー、と祈るような気持ちで眺める。
激しいけいれんは3分ぐらいで収まったものの、黒目は上のほうに留まっており、左右の手がふらふらとさまようように揺れ動き続けている。5分経過。これはけいれんなのか?それとも別の何かなのか?よくわからないので、救急相談センター(7119)に相談してみることにした。
※ 7119では現在受診可能な病院を教えてくれたり、救急車を呼ぶべきかどうか迷った時の相談に乗ってくれたりします。
小児だったら8000でもよいと思うけど県によって対応してない時間帯もあり、関東だと東京・神奈川の対応時間が短め。他県は夜の時間帯カバーしてくれてるんだけどなあ。中でも埼玉県の24時間365日対応が輝いている。うらやましい!
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
1分ぐらい音声ガイダンスを聞いた後、看護師さんらしき人に繋がったので経緯を説明。
私「けいれんの続きなのかどうかよくわからないけど、手がゆらゆら揺れ続けてるんです」
7119「救急車を呼ぶことをお勧めします。このまま転送できますけど、どうしますか?」
私「お願いします!」
救急車が来るまでの間に息子のゆらゆらは止まり、ぐったり力が抜けた様子で目を閉じていた。体温は39.3℃。
約10分後、救急車到着。救急隊に呼びかけられて泣き始める息子。いつも通りの泣き方なのでちょっと安心する。
救急隊「意識ちゃんとしてそうだけど病院行きましょう。母子手帳と保険証とおくすり手帳、あと靴と上着も忘れないようにね!」
人生で2回目か3回目ぐらいの救急車。今のところ全部つきそいだけど。
車で20分ぐらいのところにある大学病院に行くことが決まる。
ER受診
22:30
診察。これまでにかかった病気、アレルギーの有無、家族にけいれんを起こした経験のある人がいるかどうか等色々聞かれる。
血液検査、インフルエンザ検査と点滴をすることになり、処置のため息子を看護師さんに預けて退室。ドアの向こうで号泣しているのが聞こえる。がんばれ!
1:30
手の甲に点滴を入れられた息子をだっこして2時間揺れ続ける。熱はあるけど落ち着いて寝ており、けいれんが再発する気配はない。
血液検査的にも顕著な異常は見られず、インフルエンザ検査も陰性。ただし発熱してから十分時間が経ってなかったので、明日かかりつけの医院でもう一度検査することを勧められる。
「またけいれんしちゃうようなら経過観察で入院してもらうところだけど、落ち着いてるみたいだし今夜は帰っていいでしょう」
と言われたので、タクシーで帰宅。
帰宅、そして再発
2:30
ダンナと「びっくりしたねえ」と言い合いながら帰宅。今度こそゆっくり寝かせようと試みるものの、息子の体が小刻みに震えている。
けいれんではなく、熱が上がりきってなくて寒気を感じてる時の震え方に見える。ん、もしかして熱上がってる?なんか嫌な予感するんだけど・・・・
3:00
再び絶叫、けいれん再発。
2度目なので前回よりは比較的落ち着いて観察できた。左右どちらかに偏ってけいれんしてないかどうか、とか。3分ほどでけいれんが止まるのを確認。ぐったりと目を閉じて眠っているように見えた。
さっき病院で「またけいれんしたら入院」って言われたことを思い出し、病院のホームページで連絡先を探して電話で相談することにした。
先生の答えは「入院の準備をして来てください」だった。やっぱりそうなるよね。
当面必要そうな荷物をかき集め、ダンナの運転する車で病院に向かうことになった。
荷物の中身は主に息子の着替えだけど、私も付き添うことになるんだろうなーと予想して1泊分の着替えと洗面用具をカバンに放り込む。
ER再受診、入院
3:50
先生に会うなり「また来ちゃったねえ」と言われる。再び点滴ライン取り。一晩に2回もやる羽目になって気の毒だけど仕方ない。
入院の目的は経過観察である、との説明を受ける。
インフルエンザの疑いがあるので個室に入る必要があるけど、看護師の目の届きやすい位置にある個室が埋まっている。できたらお母さんが夜も付き添ってほしいんですけど、と言われて承諾する。もともとそのつもり。
入院手続きを行い、小児科病棟に案内される。壁に絵が描いてあったりして雰囲気は想像より明るそうな気もするけど、夜間で薄暗いのでよくわからない。
体重計測など行った後、ダンナを家に帰して息子を寝かしつける。ベッドは「特大ベビーベッド」という感じ。家にあるベビーベッドの4倍ぐらいの大きさがあり、しっかりした柵がついている。
息子は私が添い寝しないと寝ないので、看護師さんに「私もベビーベッドに寝ていいですか」と聞いてみたらOKが出た。身長161cmの私、ちょっと足を折り曲げれば入れる感じ。寝返りは当然打てない。もしインフルエンザだったらばっちりうつってしまいそうだけど、覚悟の上だ。
息子が寝付くのを確認して、私もなんとか仮眠に入った。
入院1日目
7:30
起床。明け方に寝付いたのでさすがに眠い。子はまだ寝ているし、朝食が来るのが少し遅くなるという話だったのでもう少しウトウトしていようと思ったら、唐突に「教授回診でーす」という掛け声と共に10人ぐらいの方々が病室に入ってきたので飛び起きた。びっくりしたなあもう。大名行列かと思った。
面会時間になったらダンナが来てくれることになっていたので、必要なものをLINEで知らせよう・・・・と思ったら携帯がない。家に忘れてきたらしい。
気付いて持ってきてくれー!充電ケーブルも頼むよー!と家の方角に向かって念じてみる。
10:00
病棟担当の先生がやってきてご挨拶。優しそうな女の先生だった。
しかし手にはインフルエンザ検査キットを持っていた。鼻の奥にぐりぐりされて号泣する息子。わかるよ、大人でも痛いもん。
11:00
面会時間開始。ダンナが家に置き去りにしてきた携帯と充電ケーブルと共にやってきた。念は通じたらしい。
他にも私の付き添い生活に必要なものも色々持ってきてくれた。ほしいものが意外とちゃんとそろってて驚く。一番うれしかったのはもちろん朝ごはん。
付き添い生活全体を通じて、自分のごはんを買いに行ったり食べたりするタイミングをつかめないのが一番困ったことでした。
夕方
インフルエンザ検査は陰性だったことが判明。
最近「インフルエンザの検査って絶対的なものじゃなくて偽陰性が結構出るんだよ」という話をネットで見たばかりだったので複雑な心境になったりしたけど、まあ違うらしいので信じることにする。ERで診察してくれた先生も「インフルエンザにしては元気な感じだし、僕は違うような気がします」って言ってたし。
そしてなんだか熱が下がってきていて、36.6℃。
「このまま熱が下がって落ち着くようなら明日退院でいいかもね」と言われ、明日退院になった場合の段取りを打ち合わせてダンナ帰宅。
元気なのにベッドから出られず暇そうに見えたので、プレイルームからおもちゃを借りてきたりしてみる。(プレイルーム自体はインフルエンザ流行期につき使用禁止になっていた。)
19:30
息子の体が熱いような気がして検温をお願いしてみたら38.8℃。上がってしまった。熱っていつも昼に下がって夜上がるような気がするんだけど、これってなんか理由でもあるのかなあ。
看護師さんがけいれん時にすぐ対応できるよう酸素投与の準備などしてくれる。
22:00
熱が高くてつらいのかぐずって全然寝ないけどなんとか寝かしつけた・・・・と思ったら、突然叫んで少し震えたように見えた。
けいれんかどうかよくわからないけど看護師さんに一応報告。
「今度けいれん起きたらできるだけ動画撮っておいてください!」と言われる。
特に根拠はないけど、なんとなくまたけいれん起きそうな気がする。これは眠れないぞー、と覚悟を決める。
1:20
目覚めて再びぐずりだしたのをなだめて何とか寝かしつけたが、数分後に絶叫、そして3回目のけいれん。
何とか動画を撮影しつつスタッフコール。手振れしまくっており、後で見て酔いそうになった。が、結果的にこの動画はとても役に立った。「どんなけいれんだったか」を言葉で説明するより動画見せたほうが正確に伝わるので、医師も患者側もお互い楽ができる。
看護師2人と医師1人が駆けつけてくれ、酸素投与などの処置が始まった。けいれんは30秒ぐらいで収まり、すっと力が抜けて眠っているような感じに。夜勤の先生が動画を見た上で意識の有無や四肢の硬直の有無などをチェックし、「特に問題のないタイプのけいれんだと思います」と言ってくれたので一安心。
でも念のため血液検査したいです、と言われて了承する。眠っていた息子は当然起きてしまい号泣。何度もごめんよ。
3:00
さすがに少し眠ろう、と付き添い用ベッドでウトウトしていたら夜勤先生来訪。血液検査で特に異常は見られなかったらしい。よかった。ありがとう。眠いです。
入院2日目
一日38.0℃以上の発熱が続く。昼勤の先生に昨夜の動画を見せ、「高熱で辛そうなら解熱剤使っていく方針で行きましょう」ということになる。
息子がごはんを全然食べなくなってしまった。昨日までは1割ぐらいは何とか食べてくれていたんだけどなあ。その代わり母乳の要求が苛烈になり地味に辛い。噛まないでくれ。まあ自発的に水分摂ろうとしてくれるのはいいことだよね。
息子の昼寝中に私も仮眠しようと試みるが、人の出入りがあったり部屋が明るすぎたりでなかなか難しい。仕事で夜勤状態だった時も、昼間になかなか眠れなくて困ったっけなーと思い出す。人間は夜眠るようにできているんだなあ。
22:00過ぎに体温が39℃を超えたので、看護師さんに解熱剤を投与してもらう。30分ぐらいで37℃前後に下がり、少し落ち着いて寝てくれるようになった。
入院3日目
6:30頃に2回目、13:00頃に3回目の解熱剤投与。
夕方また体温上がるかも、と警戒していたけど36℃台後半に落ち着いてくれた。以降、退院まで発熱することはなかった。
看護師さんに「全然ごはん食べないんですよねー」と話してみると「雰囲気で食べない子、たまにいるのよねー。退院したらまた食べるようになると思うよ!」と言われる。
味見してみたけど、特にまずいというわけでもなかった。家で使ってる食器だったら食べてくれるのか?そこまでするべきか?などと考える。もうちょっと入院長くなるようなら試したかもしれない。
入院4日目
朝、息子のお腹あたりに赤い発疹を確認。診察で「突発性発疹ですね」と言われ、ようやく病名が確定した。
このまま発熱せず落ち着くようなら明日退院しましょう、ということになる。
3回目の血液検査実施。慣れることなく号泣。
熱が下がってよかったけどこれまでに見たことがないレベルで不機嫌になり、突発性発疹が不機嫌病と呼ばれているらしいことを知った。
ベビーベッドの柵の中に閉じ込められているだけでもストレス溜まるんだろうけど、なんで不機嫌になるのかなあ。彼の中で今何が起こってるんだろう、言葉を話せるなら聞いてみたいなあ・・・・と考えながら、息子の蹴りや頭突きや投げられたおもちゃを終日受け止め続ける。
入院5日目、退院
昼頃に退院。白血球が減っているのが気になるので念のため来週もう一度外来受診してください、と言われる。
ダンナが迎えに来てくれたので車で帰ったんだけど、車に乗り込むあたりからどうも私の気分が悪い。下を向くと吐きそうなのでずっと天を仰いでいた。息子は不機嫌なりに元気そうである。
帰宅後、入院中ずっと清拭で済ませていた息子をやっと風呂に入れることができた。
私も体が温まったせいか少し楽になる。冷えすぎで気持ち悪くなっちゃったのかなと考えつつ、ちょうどよい時間だったので一緒に昼寝。
16:00頃に目覚め、自分の体が妙に熱いので体温計ったら38.5℃。な、なんだってーーー!!
アラフォーの私が突発性発疹ということはなさそうだし、まさか病院滞在中にどこかでインフルエンザでも拾ってきてしまったの?なんなの?
ダンナにむいてもらったリンゴをショリショリ食べてポカリ飲んでとにかく寝る。
深夜に39.3℃まで上がった私の熱は翌日昼頃にはすっかり下がり、普通にご飯食べたり家事やったりできるようになった。
発熱以外にこれといった症状がなく、1日できっぱり終わってしまったので、多分疲れていたんだと思う。
外来受診、血液検査
退院から1週間後、外来受診で血液検査を受ける。
採血の試練を終えてぐずぐずしている息子をなだめていたら、看護師さんがものすごく申し訳なさそうに近寄ってきた。
「本当に申し訳ないんですけど、もう一度採血させていただけないでしょうか・・・・」
うーん、私は別にいいんだけど本人は嫌でしょうねえ。という感じのしょうもないコメントをしてしまう私。
看護師さんに息子を預けると、「おいおい終わったんじゃないのかよ」という表情を浮かべた後、再びギャン泣き。ごめんよー。がんばっておくれー。
採血後1時間ぐらいで結果が出ると言われて待つこと2時間、ようやく順番がやってきた。
「白血球の数は正常に戻っているので大丈夫です」と言ってもらえて一安心。髭面の先生はとても楽しそうに息子と遊んでくれた。
かかりつけ医への報告
退院の時に診療情報提供書をもらったので、かかりつけの小児科を別件で受診するついでにお渡しした。
抗ヒスタミン薬を使うとけいれんが起こりやすくなるかもしれないので覚えておいてください、と言われる。
今後に向け医師からレクチャーされたこと・まとめ
今後けいれんが再発する可能性は30%程度と考えられる。予防薬もあるが、ただの熱性けいれんなので特に必要性は認めない。
5分以内に収まり、けいれんが左右バランスよく起こっており、事後の意識が清明なら、翌日かかりつけ医を受診して確認してもらえば大丈夫。
上記に当てはまらず判断ができない場合は救急車を呼んでよい。
抗ヒスタミン薬はけいれんが起こりやすくなるかもしれない。
以上です。
結局大したことなくてよかったけど、付き添い入院が想像よりずっとしんどくてびっくりしました。睡眠環境が悪いし(ベビーベッドに添い寝か長椅子的ベッド)、そもそも夜泣きしたり病状気になったりで眠れないし、シャワーやごはんのタイミングが難しいし(隙を見て高速で済ませる)、閉じ込められてストレスいっぱいの子供の相手がキツい、など。付き添いができる病院、できない病院、付き添い必須の病院など色々あるみたいですが、親のコンディション次第で選べるのが一番ありがたいですね。育児休暇中だったからためらいなく付き添いを選べたけど、復職後やきょうだいがいた場合は難しかったかもしれない。
退院後に自分が熱を出した時、先生が「辛くなってきたらお子さん預かるから、お母さんも休んでね!」と毎日声をかけてくれた理由を理解しました。気を張っている時は無理をしていることになかなか気づけないものだけど。
長々と書きました。
いつか、誰かの参考になりますように!
【よんだ本】KADOKAWAブックフェアで本を6300円分買った話
大分前の話だけど、2014年1月下旬にKindleストアでKADOKAWAの本が70%OFFになった。KADOKAWAブックフェア。このチャンスを最大限に活用しなくては・・・・!!と意気込んで気の向くままに「1Clickで購入」ボタンを押し続け、合計32冊(6300円分)を購入した。1ヶ月の本代として高いのか安いのか微妙なところだけど、飲みに行ったら1回で消えそうな金額だし、定価だったら21000円かかってたところだし、ということでとても満足している。
購入した本のリストは下記の通り。(画像も貼ろうかと思ったんだけど、面倒なのでやめました・・・・)
横溝正史
金田一耕助ファイル1 八つ墓村
金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件
金田一耕助ファイル3 獄門島
金田一耕助ファイル4 悪魔が来たりて笛を吹く
金田一耕助ファイル5 犬神家の一族
金田一耕助ファイル6 人面瘡
金田一耕助ファイル7 夜歩く
金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇
金田一耕助ファイル9 女王蜂
金田一耕助ファイル10 幽霊男
金田一耕助ファイル11 首
金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬歌
金田一耕助ファイル13 三つ首塔
金田一耕助ファイル14 七つの仮面
金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児
金田一耕助ファイル16 悪魔の百唇譜
金田一耕助ファイル17 仮面舞踏会
金田一耕助ファイル18 白と黒
金田一耕助ファイル19 悪霊島(上)(下)
金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家(上)(下)
井坂幸太郎
★グラスホッパー
★マリアビートル
西原理恵子
この世で一番大事な「カネ」の話
田辺聖子
★がついている本は、2014/03/16時点で未読の本です。
未読の本がクラウド上にあっていつでも取り出せるという状態は結構幸せであることがわかった。特に約1ヶ月半に渡って金田一耕助シリーズを読み漁っている間、本当に楽しかったなー。
今後も半年に1回ぐらい、どこかの出版社が何かのフェアを開催してくれないだろうかと考えている。70%OFFとまではいかなくても、せめて40%OFFとかで。文庫本200円台で売られてるのを見たら、あんまり買う気のなかった本を思わず買っちゃったりするし、それを面白いと思えばその作家の本を定価で買い始めることだってあるし。売り手にも買い手にもおいしい話だったりするんじゃないかなと考えてみているんだけど、どうだろうか。
【よんだ本】2013年後半の読んでよかった本
もう2014年も3月半ばになってしまったのですが、2013年後半(7~12月)に読んでよかった本をまとめました。「読みたい本が思いつかないけど何か読みたい」というような状況の方がもしいたら、参考にしてもらえるとうれしいです。
【エッセイ・ノンフィクション】
【フィクション】
「女王国の城」上・下 有栖川有栖/創元推理文庫
2013年は学生アリス/作家アリスシリーズを一気に読んだ年だったんだけど、一番完成度が高いと思ったのが「女王国の城」だった。推理小説としても青春小説としても楽しむことができ、かつ終盤のどんでん返しの美しさ。読ませていただいてありがとうございました、とつい西の方角に向かって頭を下げたくなってしまう感じ。そのうちもう一度最初から読み直して、伏線をじっくり堪能したいと思っている。
学生アリスシリーズの1つなので、これの前の3長編(月光ゲーム/孤島パズル/双頭の悪魔)を読了後に読んだほうがいい。
「キネマの神様」 原田マハ/文藝春秋
すごくざっくりまとめると、映画を愛するブロガー達の物語。
ストーリーの作りはある意味とてもわかりやすく、小説を読み慣れている人なら途中でオチは読めてしまうと思う。それでも「読んでよかった!」と推したくなるのは、この小説に出てくるブロガー達の記事が素晴らしかったからだ。私個人はあまり映画を見ないんだけど、作中で次々に繰り出される愛と尊敬に満ちた文章のやり取りには胸が熱くなった。そのせいなのかどうか、とてもテンポよく読めてしまった小説。もっと味わっていたかったのにあっという間だった。
映画好きの人なら、きっともっと私より楽しんで読める。
「開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―」 皆川博子/早川書房
色々とびっくりする話だった。18世紀ロンドンの解剖学教室で展開する壮絶な光景を「解剖ソング」でコミカルに味付けしながら次々と並べ、貧富の差の激しさが生み出す残酷な社会を容赦なく描写し、エンディングでは読み手に価値観の再構築を迫る。このような小説を80を過ぎた女性が書いたということも含め、すごい話でした。まだまだ読みたいのでいつまでも元気でいてほしい。
舞台がロンドンなので登場人物がみんなカタカナ名前なんだけど、あだ名を付けてくれたのでとても覚えやすかった。「肥満体ベン」とか「骨皮アル」とか。Kindleはとても便利なんだけど、登場人物一覧を気軽に参照できないので海外の推理小説を読む時に結構辛い。
続編「アルモニア・ディカボリカ」も早く読まなくては。
【よんだ本】2013年前半の読んでよかった本
最近TwitterやFacebookで読書感想文を垂れ流しているせいか「最近読んだ本でいいのあったら教えて」と言われることが多いので、2013年上半期に読んだ本の中で良かったものをまとめてみる。といってももう9月なんだけど。
※感想コメントの一部は読書メーターと被っていますがご了承ください。
【エッセイ・ノンフィクション】
「ミラノの太陽、シチリアの月」 内田洋子/小学館
イタリアの情景、息づく人々の生活、食べ物、人生。淡々と描かれるそれらはまるで小説のようだけど、ノンフィクションだという著者の言葉を信じることにする。切り取り方、見せ方が抜群に上手いのだろう。そして村上春樹の「回転木馬のデッドヒート」を思い出さずにはいられない。
テンポのよさで一気に読者を引き込む文章も気持ちがいいんだけど、私はこの本のように静けさをベースにした文章が好きだ。小川洋子とか。理由を色々考えてみた結果、物事を誇張することなく「あるがままの大きさ」で切り取り、表現しようとしている様に誠実さを感じられるからなのだろう、という結論に至っている。
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」 米原万里/角川文庫
親の仕事の都合で9歳から14歳までをプラハのソビエト学校で過ごした著者が、特に仲の良かったギリシャ人のリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ユーゴスラビア人のヤスミンカの行方を辿り再会するまでのドキュメンタリー。親が共産主義者という共通点を持つ彼女達がソ連崩壊という激動の時代に翻弄された様を描くと共に、当時彼女達が推し量ることのできなかった歴史的背景にも考察を加えた奥深い作品になっている。著者が置かれた環境は一般的な日本人に比べてかなり特殊なものだったけど、どのような環境でも子供達は時代の空気を吸い取り血肉にしながら育っていくものだろう。万感の思いが胸に迫る1冊だった。
そして著者の早い死を心から惜しむ。
Amazonで高評価を受けているのも納得。私はちょうどKindleのセール対象になってたので200円ぐらいで買ったんだけど、2000円だったとしても満足できる内容。自信を持ってオススメします。
「謎の独立国家ソマリランド」 高野秀行/本の雑誌社
「海賊」「リアル北斗の拳」というイメージで知られるソマリアと、その中で10年以上平和を保っているソマリランドという「国家」の取材記。報道で知る限りの情報から無法地帯とばかり思っていたけど、ことソマリランドに関しては日本より合理的な民主主義のシステムを持ってるんじゃないかと少し考え込んでしまった。複雑な氏族社会を説明するために戦国武将の名前を使ってくれて助かったけど、今の内戦状態はまさに戦国時代のようなものなのかもしれない。筆者にはこれからも未知の世界を旅し、無事に帰国して取材記を書いてほしい。
私がこの人の家族だったら心配すぎてとても生きていけないんだろうけど、いろんな場所に潜入していろんなことを著作を通じて教えてくれるので、無責任ながらありがたい存在。
【フィクション】
「夜は短し歩けよ乙女」 森見 登美彦/角川文庫
読み進むうちに
「京都行きたい!」
「違うパターンで学生やってみたい!」
(※私の4年間はほぼ部活漬けだったので。これはこれで楽しかったんだけど)
「よくわからないけど全体的に羨ましい!」
という気分になってきてしまう小説。登場人物全てが個性と魅力に溢れ、小説世界そのものに愛おしさを感じてしまう。
社会人11年目に突入
そういえば3月31日で社会人10年目が終わりました。つまり、
中学高校大学に通っていたのと同じ期間だけ社会人やってる
ということになります。
時の流れが明らかに加速しているように思えるのが気になるけど、色々ありつつもまあまあな10年だったと思っています。途中の数年間が遅れてきたモラトリアムみたいな状態になってたり、ろくに勉強もせずぼんやり過ごしてしまった時期があったりと、今思えば結構もったいないことしたなーと思わないでもないんだけど・・・・
まあこれから取り返せないというわけでもないので、反省はちゃんとした上で前向きにこれからを過ごしたいと思います。
ここ最近「10年」という区切りを意識しているせいか、よく「これからの10年をどう過ごすか」について考えるようになりました。こういうことに結論を出すのにものすごく時間がかかる性格である上に、そもそも結論があるのかどうかわからない悩み(?)だったりもするのですが、これから先の時間を「なんとなく」過ごさないためには必要なことだと思うので好きなだけ悩む予定です。
とりあえず社会人11年目の目標は「ジャンル問わず本をたくさん読む」にしようと思います。
読書傾向のこと(2012年3月現在)
週に1回は帰宅途中に駅前の本屋に寄る。店内での移動パターンこんな感じ。
小説(文庫)の新刊コーナー
↓
小説(単行本)の新刊コーナー
↓
小説のあるあたり(思いがけない旧作との出合いを期待して)
↓
旅関係の本のコーナー(最近できた。紀行文好きとしてはとても嬉しい)
↓
生活本(ライフスタイルとかインテリアとかの本があるあたり)
↓
生活雑誌(暮らしの手帳とかのあたり)
↓
カメラ雑誌
↓
漫画コーナー(さらっと)
※仕事関係の本(技術本)を探しに行くこともあるけど、普通の書店では目的を達成できないことが多いので、できるだけヨドバシとか八重洲ブックセンター的なところまで行くようにしている。
本屋滞在時間の半分ぐらいは小説本を眺めているので、最近の読書傾向を作家別に掘り下げてみた。
場合によっては読むけど、たいてい文庫化まで待つ
前は買って読んでたけど今はあんまり読まない
そろそろ読み始めようと思っている
偏っているような、いないような。
読んだことない作家の場合は最初の2ページぐらいを読んでみて決める。最近なんとなく買った「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは結構当たりだった。続きが気になる。
amazonで本を買うこともかなり多くなったけど、まだ今まで読んだことがない作家やジャンルの本と「偶然の出合い」ができるようなUIにはなっていないのが現状。だから私は今も本屋に足を運んでいる。いつかamazonやそれ以外のオンラインショップがこの問題を解決することになったら(できちゃうような気がしている)書店は本当にどうにかなってしまうのかもしれない。
ちなみに電子書籍にはまだ手を出していない。本ぐらいは直接光じゃなくて反射光で読みたいので・・・・と言いつつ、そのうちあっさり乗りかえてしまうのかもしれないけど。
【片付けレポート】本を減らしました
以前片付け本のレビュー記事(http://aqua.hatenablog.com/entry/2012/01/15/123252)を書いたことでもわかる通り、私にとって「モノを減らす」ことはここ数年のテーマだったりする。
(減らす対象の「モノ」は物理的なものだけじゃなく電話帳メモリーの中身とかも含まれているんだけど、この記事では物理的な「モノ」について書きます。)
実家が「片付けられない」家だったので(家庭訪問の数日前から大騒ぎになり、当日は開かずの間が1つできる感じ)、遺伝的にキレイな家を維持するのが無理なんじゃないかと思い結婚前は結構怯えていたんだけど、まあ実際はそれほどひどくなっていないと思う。2時間前ぐらいに連絡があれば人を招くことは可能なレベル。
とはいっても、どうしても「雑然とした感じ」が抜けない。ホテルの部屋ほど極端じゃなくていいけど、もうちょっとスッキリしないものだろうか・・・・と考えた末、思った。
やっぱりモノが多すぎるんだと。
モノを管理することに人生の大切な時間を費やしすぎてはいけないのだと。
モノが多いせいで掃除がおっくうになるような生活をしていてはダメなのだと。
というわけで、減らし続けています。
家中の本をリビングに並べて2時間ほど検討し、処分することを決めた本。多分100冊ぐらい。まだ家の廊下にあるけど、近々ブックオフに送る予定。
書類も本当に必要になりそうなもの以外はほとんど処分してしまいました。携帯電話の取扱説明書とか。機種変して半年経つけど一度も見てないし、もし使い方に困ったらまずネットで調べちゃうだろうなーと思ったので。
ちょっと家がスッキリしてきたような気がします。